閲覧ありがとうございます🙂ふゆです。
1次試験に合格された方は、2次試験の勉強の真っただ中でしょうか。
夏バテや風邪で学習時間が持っていかれないように、体調管理には気をつけてくださいね。
私は2021年度の中小企業診断士2次の筆記試験・口述試験を受けて合格しました。
口述試験の概要と対策、試験当日の体験談についてご紹介しています。
この記事の結論は以下の通りです💡
口述試験の概要
中小企業診断士は1次試験、2次試験の両方に合格する必要があります。
そして、2次試験は筆記試験と口述試験の二段階で試験されます。
口述試験は合否を分ける試験なのかというと、そうではありません。
下記は協会のHPから口述試験に受からなかった人数を計算したものです。
受からない人には、体調不良等何らかの理由で受けていないことも考えられます。
また、全員合格の年度もあるため、落とすための試験ではないことがわかります。
口述試験対策
筆記試験内容の読み込み
私は筆記試験が終わった日に自分の回答を作成していましたが、合否が出るまでは目を向けないようにしていました😅
合格だと分かった時点で試験問題を引っ張り出してきて、Ⅰ~Ⅳを読み込みました。
試験中には読み切れなかった記載内容などがたくさんあるため、読み込みは重要です。
事例企業のことを自分で説明できるくらいまでにしておくと安心です。
令和3年度の場合
事例Ⅰ:A社、印刷・広告会社、ファブレス
事例Ⅱ:B社、豆腐屋、EC
事例Ⅲ:C社、バッグ製造販売
事例Ⅳ:D社、食品スーパー、セルフレジ、移動販売
あたりが1秒で連想できるようにしましょう。
「事例Ⅰから質問します」と言われたときに瞬時に頭の中に出せるようにしておくのが重要です。
よくあるのが、事例Ⅰと言われているのにB社のことを答えてしまうというものです。
内容的にしっかり話せていれば、コミュニケーション能力があると判断され不合格になることは無いかと思いますが、間違えないに越したことはありません。
想定質問の作成
筆記試験の内容から、重要だと思われるキーワードを自分で抜き出し、関連する想定質問と回答を作成すると良いです。
私は令和3年度の口述試験のために、下記の内容を準備しました。
Ⅰ
機能別組織の一般的なメリットデメリット
コンペに負けた理由
受注生産と見込み生産の違い
プロジェクトチームのメリットとデメリット
サプライチェーンを維持するための留意点
Ⅱ
同族経営の一般的なメリット
営業担当の中途採用のメリットデメリット
菓子のブランディングと販売方法
コロナが落ち着いた後の施策は
置き配の一般的なメリットデメリット
Ⅲ
C社の機会と脅威
ネットでの販売についての留意点
縫製工程の負荷が大きいことによる問題点と改善策
百貨店に納品するにあたっての留意点
Ⅳ
自己資本比率が低い理由
取り換え投資の説明と投資判断について
収益性の観点での強みと弱み
移動販売をやめない理由
他の質問が来る可能性はありますが、話せるネタが多くあると、その内容に話を持っていくことができます。
また、たくさん話すことができるという安心感にもつながります。
100字答練の聞き流し&声を出して回答
筆記試験のために重要キーワードについて、100字程度で説明した文章を作成しており、その質問と回答を自分で読み上げでスマホに録音し、聞き流していました。
例)
質問:OEMのメリットを3つ以上、デメリット3つ以上挙げよ
回答:メリットは製造に集中できる、営業・販売費削減、販売チャネル不要であること。デメリットは営業力の低下、開発力の低下、利益率が低いこと。
声を出して大丈夫な環境では、質問のみを聞いて音声をいったん止め、覚えている内容を声に出して回答する練習をしました。
面接では瞬時に口頭で答えなければならないため、書くことはできても意外と話せないものです。
間髪入れずに口頭で答えられるよう、事前に瞬発力もつけておくことをおすすめします。
模擬面接の受験
本番を迎える前に、下記の2つの企業様で模擬面接を実施していただきました。
●中小企業診断士のための実践コンサル塾(HPはこちら)
中小企業診断士が活躍する経営コンサルティング会社「株式会社コムラッドファームジャパン」さんが運営しています。
試験日の一週間前くらいにオンラインにて模擬面接を無料でおこなってくれました。
この会社は合格後の実務従事の事業もされていて、私も診断士登録のためお世話になりました。
●TBC受験研究会(HPはこちら)
TBCのテキストを用いて合格していたため、模擬面接を無料でおこなってもらえました。
日程は試験日の前日だったので、とても良い予行練習となりました。
体調管理
ここまで対策として色々書きましたが、試験に向けて体調を整えることがなにより重要です。
落とす試験ではありませんが、面接を受けに行けない場合はもちろん不合格となります。
私が受験した年は、まだコロナも流行しており、コロナにかからないことも重要でした。
前日は早く寝て、体調万全で試験に臨めるようにしましょう。
受験当日の準備
体調管理と共にとても重要なのが、受験当日に遅刻せずに面接会場に到着することです。
私は家から30分程度の距離で行き慣れた場所だったため、かなり余裕を持って到着することが出来ました。
ですが、受験生によっては遠方の方もいると思います。
受験会場までの道のりをしっかりと調べ、かなり余裕を持って到着するようにしておくと良いです。
当日の流れと質問
待合室にて待機
当日は受験生は待合室に案内され、別室の試験会場に移動する時間になるまで待ちます。
隣に説明をする方(以降説明官)が座り、移動時間の直前になると試験の流れを一通り説明してくれます。
待合室会場内の全体に説明するのではなく、一人ずつに説明官がついて説明してくれたので驚きました。
試験直前の動揺!?
ここで私は重大な忘れ物に気づきました。
時計をつけていないの、私くらいだ・・・
なぜ時計が必要かも!と思ったかというと、質問の回答時間は大体2分程度話すと良いと口述試験対策の模擬試験や色々なサイトで読んだためです。
時間を測りながら話す必要はありませんが、意識していることのアピールにはなるかと思い…。
説明官の方に時計をお借りしようかぎりぎりまで悩み、借りないまま移動時間になってしまいました。
移動
荷物を全て持ち、面接を行う部屋まで、説明官の方に案内されて歩いて移動します。
部屋の前に2席椅子が用意されていて、そのうちの1つに着席しました。
同じく受験者と説明官のペアがもう1つの席にいて、面接の部屋に入っていきました。
説明官の方は部屋の中の様子を見ながら、もうすぐです、といったアナウンスをしてくれました。
面接
一人約10分、面接官との質疑応答を行います。
私は時計をしていなかったため正確な時間はわかりませんでしたが、入る前の時間と出てきた時間から大体10分程度でした。
受験者は私一人、面接官は2人でした。
まだコロナが流行っている問だったので、面接官との距離が遠く、面接が始まるときに「なるべく大きな声で答えてください」との注意がありました。
面接では大きな声ではっきり答えるのは重要なため、特に意識しました。
質問は筆記試験の事例Ⅰ〜ⅣのうちⅢとⅣから聞かれました。
それぞれメインの質問が一題ずつ、回答に対してさらに追加質問といった形でした。
メインの質問に対して以下に気をつけて回答を心がけました。
①一種類の回答で終わらず、多面的に答える
②はっきり大きな声でゆっくりと話す
③結論を先に言い、あとから詳細や補足をする
④質問を繰り返して考える時間を稼ぐ
※④の補足
例)
<質問>
事例Ⅳで「採算の取れない移動販売を辞めない理由を、中小企業診断士としてお答えください」
<回答>
採算の取れない移動販売を辞めない理由についてお答えします。
まず、○○〜という点が挙げられます。
次に、○○〜という点が挙げられます。
といったような形で、質問を繰り返して、面接官の質問がちゃんと聞き取れていることをアピールしつつ、回答を考える時間を確保しました。
また、もし3つ答えられる、とその場で判断できた場合、「3つの点が挙げられます。1つ目は~」とすると、とても分かりやすい回答になります。
私も練習していましたが、そこまではたどり着けず、思いついた順に話せるだけ話す方向性にしました。
上で時計が無いことに焦っていましたが、時計を見る余裕などなく、持っていなくても問題はありませんでした😅
ちなみにやってはいけないことはこちら。
まとめ
中小企業診断士の口述試験は落とすための試験ではありません。
かと言って何も対策しなければ面接官の前で固まってしまう可能性もあり、しっかり対策はしておくべきです。
無料の口述試験模擬面接をしてくれる団体もあるため、活用して面接慣れしておきましょう。
口述試験模擬面接は、2次試験合格発表後すぐに埋まってしまう傾向があります。
予めどこで実施してくれるかチェックしておき、合格がわかったらすぐに予約するようにしましょう。
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